子供達の発想や質問は、常識の枠を超えていることがあります。
そんなときに、どういう風に答えるのがいいのでしょうか。
講師をやり始めた頃、こんなことがありました。
歯車で走る自動車!?
授業で小学1年生のAくんが見せてきた作品に驚かされました。
しかし、上手く走りません。
私は困った挙句、「うーん、タイヤが歯車の自動車はないから、普通のタイヤに変えようか」と、他の案を促しました。
普通のタイヤに付け替えると、無事に自動車は走りました。
しかし、私の中で「もっとうまい返し方があったのではないか」と、もやもやしたものが残りました。
後日、農業機械の特集を読んでいたら、なんとそこにはタイヤ部分が歯車に近い乗り物(農業用モノレール)があったのです。
私はAくんに伝えました。
「この前、Aくんが作った歯車のタイヤの自動車だけど、そういう乗り物が本当にあったんだよ!先生も知らなかった!とても勉強になったよ!」
Aくんはとても嬉しそうでした。
「どんな乗り物?なんで歯車なの???」
その後は質問大会になり、たくさんの発見や学びが生まれました。
一見「常識的にはありえない」と感じる発想でも、単純に私が知らなかっただけで、調べてみると実は存在していたり、今まさに最先端の科学者が研究していたりすることが多くあります。
子供の自由な発想やアイデアに出会ったとき、 その場ですぐ解答できるのが一番良いのかもしれませんが、
それが不可能であったとしても、あとで伝える、一緒に調べてみるなどたくさんの答え方があります。
大切なのは、それを否定するでもなく、さらっと受け流すでもなく、
いかに受け止めて、次のプラスへと持っていくのかという答え方なのだと思います。
ロボット・プログラミング教室
ロボライズ 藤保
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