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ロボライズブログ

教室の様子、生徒の作品、教育に役立つ情報などをご紹介!

ロボライズ 教室長の藤保です。

 

ロボライズで大切にしている考え方の1つに「よくみる(観る)」があります。

 

「みる」は目で「見る」だけではなく、手で「触ってみる」、耳で音を「聞いてみる」の意味も込めて「観る」を用いています。

 

この「よくみる」力や習慣は、とても重要であり、また、育むことのできるものと考えています。

 

川西教室での普段の授業と企業での新入社員研修にて、それぞれこのようなエピソードがありました。

 

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川西教室でのエピソード

小学1-2年生のクラスで、「そり」を作りました。

「そり」の授業風景はこちらからもご確認できます

 https://www.youtube.com/watch?v=Xc1RgKQoFlA&t=32s

しかし、先生が見本で作った そりは勢いよくすべらせると、転んでしまいます。

私はその様子を子どもたちに見せました。数秒くらいの簡単実験です。

 

「このそりはこけてしまうから、こけないようするにはどうしたらいいだろう?」

 

みんな試行錯誤しながら、時間いっぱい考え、作り、お題を達成しました。

 

ところが一人(Yくん)だけ、他の人の半分の時間で作り上げました。試行錯誤がほとんどなく、一発で正解を引き当てるような感じです。

 

藤保「どうして、すぐわかったの?」

 

Yくん「僕ね、先生が目の前で実演しているとき、そりがどんな風にこけるのか、どっちの方向にこけるのか、どんなときにこけるのか、見てたんだそしたら、・・・な風にこけたから、〜〜〜すればいいなぁって思いついたんだよ!」

 

わずか数秒の間に、そこまで意識を張っていたのかと驚きました。

他の子どもたちも、とても一生懸命見ていましたが、Yくんはその2倍も3倍も、ものごとを「細分化」して「よくみて」いたのでしょう。

 

「よくみる」って重要だなと改めて感じました。

 

この「よくみる」力が、大人になっても重要だなと、しみじみと感じたのは企業研修でのある出来事がきっかけでした。

 

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企業研修でのエピソード

「仕事の一連のプロセスを学ぶ」という新入社員対象の研修に立ち会いました。

受講生はチームに分かれて、講師が与えた「目的」(擬似的な仕事のプロジェクト)を1時間以内に達成しなければなりません。

 

タスクの1つの中に「与えられた情報の評価」というプロセスがあります。

 

講師が、仕事をする上での「道具」を提示するのですが、この道具には「役立つもの」と「役立たないもの」が混ぜられています(しかもよく似ている!)。

受講生は触って、動かして、見て、考えて、道具を選択します。

 

Aチームは、すべての道具をじっくり見て、何度か動かし、吟味し、選択しました。10分かかりました。

 

Bチームは、すべての道具をさらっと見て、1回ずつ動かし、選択しました。

3分かかりました。

 

次のタスクは道具を使ったワークです。とあるものを作ってもらいました。

Aチームは40分かかりました。制限時間を10分ほど余らせて完了です。

 

Bチームは57分ありましたが、制限時間には間に合いませんでした。

*プラス20分延長で完了しました。

 

結果、AチームはBチームよりも30分も早く終わるという結果になりました。

 

Bチームの時間がかかった原因は、最初に選んだ道具が扱いづらく、その後のワークに支障をきたしていたということです。

 

選択する前に「よくみる」かどうかで、これほど差がでるのかと痛感しました。

1時間の研修でのお話ですが、仕事現場で置き換えてみても、同じだと思います。

 

商品開発、製造、接客、事務……多くの仕事で「よくみる」という場面があるでしょう。

*観る対象が「もの」なのか、「人(消費者)」なのか、「問題、課題」なのかは仕事や立場によって変わると思いますが。

 

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「よくみる」力や習慣はどうやって身につける?

先日、保護者様から「最近いろんなものごとに興味をもち、道端にあるものを見ては、どうして◯◯なんだろう?とつぶやくようになった(通って2年目)」というお手紙をいただきました。

 

「よくみる」ということが習慣化されたのだなと、嬉しく思います。

 

私たちが、普段の教室で大切にしているのは「よくみてごらん」「どうなっている?」という言葉掛けです。

でも、これを額面通り言い続けたとしても、効果があるとは限りません。

かえって「しつこい!うるさい!」とそっぽを向かれてしまうかもしれません。

 

ポイントは、子どもたちが興味をもった「瞬間」に言葉掛けを行うこと

と私は考えています。

 

「興味」というと、子どもたちのワクワクとした表情を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、「ただただじーっと見つめている」とか、「なんでうまくいかないの!」とほんのちょっとイライラしている、悲しんでいる時も、「興味がある」と捉えています。

(感情が湧いてくるということは、そもそも興味があったということなので)

 

そういうときに、「ここ、よくみてごらん」「どうなっているの?」と聞くと、とても素直に「よくみよう」としたり、「よくみた状況」を説明してくれたりします。

 

 

授業中にそういった言葉掛けをしておりますが、学校やご家庭でもそのようなことが繰り返されると、習慣化は早いと感じます。

 

 

また、「よくみる」内容はなんでもいいと思います。

漫画でも、電車でも、ドラマでも、星でも、お花でも、子どもたちの「興味」があることを。

 

子どもたちの興味を引き出すきっかけとして、我々自身が興味を持って「みてみる」のも効果的だと思います。

 

休み時間に、折りたたみ椅子の仕組みを観察していたら、生徒がやってきて

「先生なにやってんの?(怪しいなぁ)」

 

藤保「折りたたみ椅子の仕組みを調べているんだよ」ガチャガチャ

というと、

「へぇー」と興味を持ち、そのまま一緒に調べたことがあります。

 

 

ちなみに、低学年生の場合、私が教室のホワイトボードを1分ほど眺めて「うーん」と言うだけでも、子どもたちは「ホワイトボードがどうかしたの?」と尋ねてくれますから、「興味」というものは、思いの外簡単に芽生えるものなのかもしれません。

 

 

このように、子どもの興味を芽生えさせて、その瞬間を逃さず声かけをしていくと「よくみる」力が身につくでしょう。

「よくみる」力や習慣を育んでみたいという方は、こういった声がけをしてみてはどうでしょうか。

 

藤保

 

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